雪は白い悪魔?

雪大好き人間にとっては

翌日に全部融けるぐらいなら 降ってくれるな と思ってきました。これまでは。


冬の早朝 雨戸越しに チュンチュンと雀が鳴き

いつもと違う 静寂さを感じた時は 決まって 一面の雪景色

ゴミもガラクタも全部雪が隠してくれる 白い世界

家の後ろの 田んぼに 犬を放し 犬に気づかれないよう 一目散に走る

犬が私に気づき 一目散に 私めがけて 突進してくる

それのはやいこと
 
楽しかった!!


長じて 関東地方に就職し 迎えた12月

毎日毎日が青空 いつ雪が降るんじゃ どこにも雪は見えないじゃない

これが 冬??

『雪の無い冬は 冬じゃない』と地元に戻ることを決める

また 試験を受けなくてはならないので

それまでは スキー1級の腕前の先輩に スキーに連れて行ってもらい

雪を堪能


2年後 地元に戻り

怖い思いもしながら アイスバーンでも 吹雪でも 車の運転をしていた


が 今。

冬でもめったに積雪することがない地に住んで10年

雪に対する思いが 違ってきている


集合住宅に住んでいるので

今回のように 珍しく積雪があっても 雪掻きの必要もなく

ましてや 隣近所に後れをとるまいと 早起きをしてとか 隣の境まで。。。等々の

”ねばならぬ”の強迫感もなく 寝坊ができる安心感 

そして 雪掻きという重労働からもカイホウされ


学生時代 秋田にスキーに行っていた頃

地元の方が

雪のことを ”白い悪魔”と話していた


歳を重ねた今 体力は下り坂 筋力も落ち 敏捷性にも欠き

雪道を歩くこと 運転することに 楽しみは一切感じず

恐る恐る歩いている 

恐る恐る運転している自分が 

なんともおかしく 笑ってしまう


孫を 足しげく通ったスキー場に連れて行き 教えて

一緒に滑る ”スーパーおばあちゃん”を目指していたけれど


体力のある時の夢って  

その時の体力に見合った夢を描いているんだと

改めて気づかされる

待ちに待った? 雪景色の休日



これから 恐る恐る 歩き 離れたところにある駐車場に行き

車の雪おろしを せねば

こんなに晴天では 放っておくと 下の方が融けて 氷になり 

とんでもないことになるんです

やっぱり 悪魔じゃ


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