あの日あの時(5)

3月12日昼 

炊き出しを頼りに小学校へ戻る
体育館でスープの炊き出しをしていた
並びましょうと 大鍋の脇を通ると レトルトカレーのパックが。。。
水で薄めてのカレースープ  私は申し訳ないけど並ぶのをやめる

食糧確保に街に出る
どの自販機も水は売り切れ  空いているお店はケーキ店やおせんべい店

弁当を持って歩いている人がいて  教えられた店に行ってみると
プロパンガスが使える飲食店が 路上で おにぎり スパゲッティを販売していた
いつもよりかなり高め


水はとうとう手に入らず 炭酸入りのジュース類を手に 小学校へ戻る


避難所の小学校にも ラジオはなく 
コンビニも閉店したままで 新聞も手に入らない
携帯の電源も惜しいし ガソリンも入手困難ということで
エンジンを切ったままなので   
情報が全く入らない


東北の沿岸が大変なことになっているなんて知る由もなく

揺れに 津波に 火災にと すべてに見舞われ 命からがら山に逃げ
寒空の下 濡れたまま一夜を明かした人達がいたなんて。。。。。

 
更に放射能の恐怖が襲いかかるとは


3月12日も車中で過ごす覚悟をし 毛布を運び込む

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