あの日あの時(3)

地震から3時間後
近くの小学校には 手に毛布や防寒着、座布団を持った人が続々と。。。

比較的すいている教室に入り 椅子に座る 
小学生用なので小さく冷たい 床はさらに冷たい

体育館も教室も 真っ暗で 暖房は一切無し 
おまけにラジオもなく 公的な情報は一切入って来ない

電池に余裕のある方の携帯電話だけが光っており そこからの情報のみ

隣の会社員の男性は たまたま東京からの出張で 地震に遭遇
まだ開いていた コンビニで 売れ残っていた菓子だけ買ってきたという
その方の携帯で津波が襲来したことを知る
          
   ・・・・前回の宮城県沖地震を経験した人は 直後に真先に店に走ったという
          。。。。私は逃げ出すので精一杯。。。。。       



トイレだけは小学校の先生方が管理され 助かる
ペットボトルにろうそくを入れた簡易電燈を吊り下げ
水は先生方がプールから汲んでこられ ・・・・感謝


夜も更け ますます寒くなってきた
このまま 朝まで椅子に腰かけてるなんて・・・・・無理だ

よし、車を持ってきて 車の中で過ごそう

家に向かいながら携帯を開くが いまだ 家族の誰とも連絡とれず   


いつの間にか雪はやみ満天の星空
いつもは眠らない街も真っ暗の暗闇
星だけがやけに 美しく 光っていた 

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