賢い犬 その2

放し飼いが許されていた頃 柴犬に似た雑種犬がおり

毎日毎日 雨の日も風の日も だいたい決まった時間に家の周りを歩く

見回りをしてくれていると祖父は言う 

老犬になり後ろ片足が不自由になっても家の周りを歩く

ある時 祖父は もうすぐこの犬もいなくなるだろうな と。

言った通り何日かして家に帰ってこなくなった

賢い犬ほど 寿命がくると最期の場所を探しいなくなると

本当かどうか定かではないが 何頭も飼ってきた経験からの言葉か